「1年遅れの最高の一日」

2023年4月3日(月)、10名の新入社員を迎えて2023年度の入社式を開催した。会場は1月の抽選会で単独指名を勝ち取った市民会館の講座室だ。通常、入社式というと「社長以下役員の挨拶」と「入社辞令の交付」が定番だが、それだけでは味気ない。せっかくなら、何かイベント的なものを実施したいと考えた結果、社内の各部署や海外拠点の方々からの「お祝いメッセージ動画」を流すことにした。

社内の各部署については、総務人事課のメンバーが各部署を回って撮影し、海外拠点については、各社の管理部長へ依頼した。海外拠点にとっては、関係性の薄い新入社員へのメッセージなので、私からきちんとお願いしておいた方が良いと思い、ウェブ会議で「お忙しいとは思いますが、たくさんの方々からメッセージがいただけることを期待します!」と言って依頼した。

入社式当日、社長の挨拶から始まり、専務、本部長の挨拶、入社辞令の交付と続き、いよいよ「新入社員へのお祝いメッセージ」の番になり、会場のスクリーンに動画が映し出された。まずは、日本の各部署からのお祝いメッセージだ。

いつもは大人しくて無愛想な社員がとびきりの笑顔で楽しそうに話す姿や、普段は頼りなさそうな社員が先輩として別人のようにしっかりとした話をする姿を見て、思わず感激してしまった。

次に、海外拠点の映像になった。当社の海外拠点は、日本語も英語も話せない社員の方々がほとんどなので、必然的に中国語やベトナム語等、母国語でのメッセージだった。総務人事課で事前に動画に字幕を入れておいてくれたので、話の内容は概ね理解できた。私からの「できるだけたくさんの方々からメッセージがいただけることを期待します!」という依頼にみなさん真摯に取り組んでいただけたようで、海外拠点の管理部の方だけでなく、営業部や生産部など、様々な部署の方々からもメッセージをいただいた。ほとんど社員全員じゃないかと思うくらい多くの方々が次々と登場し、お祝いメッセージ動画は延々30分以上続いた。

遠く離れた日本本社に入社した、見ず知らずの新入社員のために、こんなにもたくさんの方々が一生懸命お祝いの言葉を伝えてくれる姿を見て、またまた感激してしまった。

1年前の「朝の占い」で言っていた通り、今日は水瓶座の私にとって「最高の一日」になった気がした。

一方で「明日も全員出社してくれ!」と心より願っている自分もいた。